ヴァイオリン保護袋とは、ケース内での接触や擦れからヴァイオリンを守るために使用される主に布製の保護用品です。
一般的にヴァイオリンカバー(Violin Cover)やインナーカバーとも呼ばれます。

ヴァイオリンをケース内で保管する際には、弓の接触や内部での擦れにより楽器表面に負担が生じることがあり、楽器をやさしく包み保護する目的で用いられます。

保護袋を選ぶ際は、素材のやわらかさや摩擦の少なさ、生地の厚み、出し入れのしやすさが重要となります。素材や構造によって、楽器への影響や取り扱いのしやすさに差が生じます。

その一例として、提琴衣(ていきんえ)があります。正絹の着物生地で仕立てられた一点もののヴァイオリン保護袋で、しなやかな生地が楽器への負担を抑えます。きものの衿を模した構造により、収めやすく取り出しやすい設計となっており、手縫い仕立てによって内側の生地の張り替えが可能で、長く使用できる点も特徴です。

提琴衣(ていきんえ)は、着物文化と職人の手仕事によって生まれた正絹の一点ものヴァイオリン保護袋です。ケース内で楽器をやさしく包みます。

ヴァイオリン(提琴)にきもの(衣)を纏わせる
提琴衣(ていきんえ)は、京都をはじめ日本の伝統技を受け継ぐ職人の方々の手仕事によって形づくられる、一点もののヴァイオリン保護用袋(ヴァイオリン本体を包む正絹の保護袋 Violin Instrument Bag /Violin Cover )です。
ヴァイオリンにきものを纏わせるという発想には、楽器を守り長く寄り添うための理由があります。
きものに用いられる正絹(シルク100パーセント)は吸湿・放湿性に優れ、湿度変化の影響を受けやすいバイオリンをケース内で保管する際にも適した素材です。正絹は収納時の摩耗にも強く、楽器を守りやさしく包み込みます。

日本の衣文化である「きもの」は、解けば再び布に戻せる構造を持っています。修繕し、受け継ぎ、大切に使い続ける。物と共にその文化も受け継がれてきました。 提琴衣もまた、きものの縫製技術を応用し、熟練和裁士監修のもと完全手縫いで仕立てられています。そのため、ご使用いただく中で内側の生地が傷んだ際には交換のご相談も承り、末長くご愛用いただけます。
きものの衿元を思わせる形状は、美しさと収めやすく取り出しやすい実用性を兼ね備えています。(登録商標・意匠登録取得)
この形が完成したのも、熟練和裁士の方々の確かな技術と長年の経験の賜物です。

意匠は、京友禅をはじめ提琴衣のために制作される唯一無二の一点もの。意匠との出会いは一期一会といえるでしょう。
提琴衣は、日本・京都の伝統技術と職人の手仕事によって生まれる工芸品です。高寿命のヴァイオリンに寄り添い守り続けられるのは、伝統に裏打ちされた確かな品質だからこそです。
楽器を大切にする心と、日本の衣文化、伝統技術と職人の手仕事がひとつとなり提琴衣が生まれます。
そして、提琴衣の制作は伝統技術を未来へつなぐ次世代の職人の方々の活躍の場ともなっています。提琴衣をご使用いただくことは、楽器を守ると同時に、日本の伝統工芸の技術を次世代へ受け継ぐことにもつながります。

ヴァイオリンにきものを纏わせることで、楽器と音楽への敬意、そしてその人とヴァイオリンの個性を表す一枚となります。

Teikine(提琴衣) is a silk violin cover handcrafted by artisans in Kyoto, Japan.